ホヤの仲間で、本州中部よりフィリピンにわたって分布。流れの少ない入り江や湾などにふつうに見られ、岩などに半球状の塊の姿でくっついている。ホヤには“単体ホヤ"と“群体ホヤ"があり、マンジュウボヤは後者。群体は個虫と呼ばれる、無性生殖によって増えていった数mm程度の生物がたくさん集まってできている。主に海中のプランクトンを食べる。海水温が上昇すると群体の崩壊が始まり、やがて岩の表面から剥がれ落ちてしまう。