イガイの仲間で、日本全国の内湾や湾内の岩礁、防波堤、岸壁などに密集して生息する、ヨーロッパ原産の貝。殻長10cm前後で、貝殻はイガイより薄く光沢があり、黒く紫がかっている。足糸を何本も出して体を海中の岩などに固定し、海中のプランクトンを食べるが、若い個体はわずかずつ移動することもできる。また、足糸は非常に強靭で、接着力も強いため、水中接着剤開発のための研究対象となっている。ヨーロッパではムール貝として食用にされるが、貝毒による中毒が多いため、検査の行われた市販の物が食用に向いている。