世界中の海洋の潮間帯から深海にかけて生息。石灰質の殻を持ち、岩や船底、他の動植物などに固着し、全く移動しないが、エビやカニの仲間である甲殻類。ただし体の構造が他の甲殻類とは大きく異なり、蔓状の蔓脚(まんきゃく)と呼ばれる器官を伸ばして海水中のプランクトンを摂食する。雌雄同体であるため、近くの個体と、伸びる生殖器を使って交尾する。幼生の時期は自由に遊泳し、海水中の植物プランクトンなどを捕食、1ヶ月程度で固着生活に移行する。東北地方では昔から食用とされており、現在は養殖も行われている。