潮間帯や磯に生息し、外洋に面したきれいな海岸を好む。笠貝としては日本最大。名前は、放射状に入った赤褐色帯が松の葉が広がる様子に似ることに由来する。波に洗われた岩の上を這い、表面の微小藻類を食べる。夜の方が活発で、昼間の移動距離が1mそこそこなのに対し、夜間の移動距離は3m以上。肉食性の巻き貝に襲われると、外套縁(がいとうえん)という器官を殻表にまで広げて、外敵を追い落とす。地域によって食べ方は様々で、焼き物、塩茹で、味噌汁、炊き込みご飯、身が大きく厚いものは刺身にもできる。