沿岸の砂地や岩礁域に生息し、岩の穴や転石の下を巣として主に夜間活動する。日本では食用として主要なものは本種とミズダコ。北のミズダコに対して本種は南方種ともいえる。外套膜は卵形をしており全長60cm、体重約3kgに達する。イカのように軟甲はない。8本の腕のうち雄の第3腕は交接腕となっており、先端が変形している。周囲の状況に応じて、自由に体色や皮膚の凹凸を変化させることができる。卵は産卵床の天井に付着させるが、多くの卵塊がつり下がった様子は、藤の花に例えられ、「海藤花(かいとうげ)」と呼ばれる。