日本全国に生息し、都市部での雑木林にもよく見られ、最もなじみ深い種類のひとつ。体長は、オスは33~74mm、メスは25~39mmほどで、体色は赤褐色であることが多い。オスは内歯がノコギリ状の大顎が発達し、牛の角のように湾曲しているが、小型個体と大型個体とでは形状が異なる。「水牛」に例えられるオスの大顎は、メスをめぐる同種のオス同士の闘いに勝つために進化したと考えられている。夜、クヌギ、コナラなどの樹液に集まる。幼虫はクヌギなどの朽木を食べて育つ。成虫では越冬しない。