そして忘れてはならない一筆啓上…白菜和紙の作り方をメールで下さった大阪の前田さんへ、それぞれの和紙でお礼をしたためた。

ともあれ、障子が入り明かりの灯った家は温かい夜を迎えていった。


ところで、あいつは依然問題を抱えたまま…。家の床に連なるシミ、北登がオシッコをした! ここで清の強さをガツンと示さなければ、ますます手に負えなくなる。清に向かって吠える北登、噛みぐせは前より激しくなっている。両者の熱い闘い…清が厳しい表情で北登を抱え上げ、床に押さえつけて「いけません!」と注意して理解させる。すると北登は叱られていることが分かったのか、この夜、噛んだり吠えたりすることは無かった。でも、オシッコの後始末はやっぱり清の仕事…。


村に来てはや3ヶ月、少しずつたくましくなっていく北登。主人である清も懸命に上下関係を教え込む。タオルの引っ張り合いをする両者、このような遊びでも犬を勝たせてはいけない。常に主人の強さを思い知らせることで、柴犬本来の賢さと能力が発揮される。だが、軍配は北登に上がり、尻もちをつく清…大丈夫か?