そして順調な長瀬は「杉和紙の障子」の1枚目が完成! 杉皮の細かい繊維や色の微妙な変化が、素材そのままの魅力と美しさを醸し出している。その出来栄えを遠くから眺め、長瀬うっとり!


一方、達也と清も1枚目の障子を貼り終え、その出来栄えにまんざらでもない様子。改めてみると確かに淡い緑がしゃれた、「白菜和紙の障子」のあなどれない魅力!

さらに、杉和紙と白菜和紙を使った継ぎ接ぎ風の障子にも挑む。するとまたも北登が近づき、貼り付けた紙を踏んづけてしまった! しかも踏まれたのは白菜和紙のみ…どこまでも悲劇。気を取り直して作業はなおも続き、2時間かけてすべての障子貼りが終了! 時代を超えた懐かしさと安らぎの手作り和紙、家の中に温か味が出てきた。ところが、家には電気がないため、ロケ日以外の夜は真っ暗になってしまう…。


そこで男たちは考えた。風船を膨らませ、木を切り、竹ひごを囲炉裏の熱で曲げる。すると長瀬、火に近づけすぎて竹ひごを折ってしまった! 作っているのは手作りの照明台、形を成した竹ひごに余った和紙を貼り、明かりに被せて家の照明器具とする。そして和紙できれいな球体を作るには、膨らませた風船に紙を貼って中味を割る。こうして様々な行灯風照明が完成! 家の所々に置かれた5個のロウソク照明。火を灯すと、畑で採れた小さなニンジンのシルエットや、強引ではあるが星型のものまで。さらに笹の葉のシルエットも鮮やかに浮かび上がる。電気の眩しい明るさでは味わえない、ほのかな夜の明かり。男たちは時が経つのも忘れ、温かい明かりに包まれる。