さらに1時間経過して長瀬の紙漉き終了! これを陽射しの当たる縁側に置き、重石をしてまとめて水分を抜く。石に腰掛けて長瀬はゆっくりくつろぐ。

一方、白菜和紙は依然戸惑いながらの作業。漉き枠を揺すってムラにならないようならしながら、真っ直ぐ抜き取る。しかし中々うまく行かず、焦る達也…。


その頃、杉和紙は水切りを終え、今度はヒモを外して1枚ずつ剥がし取る。紙が破れぬよう注意を払う長瀬だが、1枚目で破れてしまった! きちんと乾くまでは気を抜かず、丁寧に剥がして板に貼り付ける。和紙づくりが男性より女性に適していると言われるのは、最後まで優しさを持っての作業が続くためだという。集中すれば職人顔になる長瀬、ハケで中の空気を抜き、優しい手つきで貼り付ける。そしてすべて貼り終えると、板ごと天日で自然乾燥。この日は快晴に恵まれ、まもなく完成を迎える。


一方、未だ紙漉きに手を焼く白菜和紙のコンビ、手探りながらも5枚目の紙漉きが完了し、こちらは網ごと天日で自然乾燥。長瀬の杉和紙とは違い練ったものを塗りつけたような状態だが、本当に紙になるのか? さらに7枚目の紙漉きを終えたところで、悲劇は起こった…乾燥中の紙が乾いてめくれ、雪解けの濡れた地面に落下! 白菜和紙は不運続き…。