前回まで、東京・晴海ふ頭からここ茨城県波崎町まで、
総距離286kmを走破したソーラーカー。
この日の運転は太一、達也は助手席からのサポート。

「出発進行!」の達也の掛け声とともにスタート。
気温13℃、日差しも暖かく久々の晴天。
太陽をいっぱいに浴びたソーラーカーは、充電も満タン。

しかも、前回まで走った千葉県の海岸線は複雑に入り組んだ曲線が多かったが、
それに比べて茨城県の海岸線は、直線が続く。
好条件が揃った!後はどこまでも距離を伸ばすのみ。


雲一つ無い青空と真っ青な海を右手に見ながら海岸線を快調に走る。
すると・・・
「うぉー、すっげー!」と太一。
その視線の先には大きな2つの風車。

その風車は波崎町にある波崎風力発電所だった。
風車の高さは46m、2基の風車で年間800世帯の電力をまかなう。
真下から見るとその大きさが分かる。
達也も「いやぁ、すっごいねぇー!」と興奮気味。

波崎町からスタートして2時間、快調に45kmを走ったが、
その後は海沿いを離れて鹿島市荒野へと入る。
「海よ、来ぉい!」と太一の願いもむなしく、そこは田んぼのあぜ道の中・・・。

なんとか海沿いに戻ろうと曲がった道は、車体を大きく揺らすデコボコの道。
「うぉうぉうぉっ!」と達也。
この悪路は、ソーラーカーにとって良くない。