3度目の春を迎えようとしているDASH村。
眩い陽射しが、里山に新しい命を吹き込もうとしている。
ぽつぽつと芽生えてきた草木の若芽。
そしてこちらにも、春の訪れと共に新しい命が生まれた。

マサヨ、二度目の出産。
今度も双子だった二頭の仔ヤギは、男の子と女の子だった。
先に生まれたのは女の子の方。姉さんぶりが早くも現れ、
しきりに弟を優しく舐めて世話を焼く光景も。


男達はというと、役場の復旧作業を着々と進めていた。
そして、あることに気付く城島。

城島「表面は焼けてるけど、中はまだ使えるで」

黒く焼け焦げた村役場の柱。その表面を1cmほど削ると、
中は新材のように薄茶色をしている。

達也「中はまだ生きてるね。他に使える材もあるよね」
全てとは言わなくとも、使えるものは何としても活用し続けたい。

3年前、村に足を踏み入れた男達が最初に行ったことは、
ボロボロだった建物を自分達の手で新しく生まれ変わらせることだった。

DASH村の歴史は、ここから始まった。
それゆえに愛着のある建物。