役場に使われていた木材は、元々頑丈だった。
屋根の重みをしっかり支えていたのは、松の木の梁。
そして、家全体を支える柱の数々も、先人の知恵をもって強度を増した。
これらの木材は、折れたり割れたりしていなければ、再び使うことは出来る。

削る一方で、形の残っているホゾとホゾ穴を繋げて、
その強度を確かめてみる。
屋根を支えていた梁と、その両端の柱を繋げてみる。
城島「これ、イケるんと違う?」
希望の光が見えてきた。なんとしても守っていきたい村の財産。

男達の作業は続けられる。
そんな中、人一倍懸命に木材を活かそうとする男の姿があった。


清隼一郎。
3年前からここに住み、DASH村が成長していく姿を、
全て見届けていたこの男。春に向け働き出していたDASH村で、
清はある決心をしていた。