一方、城島・誠チームは、民族芸術研究所へ。 ここで、民謡に詳しい所長の茶谷先生と小田島先生に、 「謎の歌」を聴いて頂く。 じっくり歌を聴き終えた茶谷先生が、次の瞬間、口にした言葉は、 茶谷先生「東北の歌ではないですね。旋律が全然違いますから」 なんと、秋田の民謡ではなかった! 先生の話によると、東北地方の民謡は旋律の中に「コブシ」が非常に 多くきかせているのが特徴だという。 しかし、この歌は淡々と唄われており、「コブシ」のきいた部分が見られない。
誠さん「目の前が真っ暗になった・・・」 振り出しに戻された二人。 では、一体どこで唄われていた曲なのか? 城島「『ヨイソレ』ってありますけど、何か分からないですかね?」 何とか手掛かりを得たい二人。すると・・・。 茶谷先生「民謡の大部分は、仕事するときに唄っていたものなんです」 小田島先生「その際の合いの手で仕事の弾みをつけていたんですよ」
「ヨイソレ」は、仕事歌の掛け声。 ならば、この「謎の歌」も仕事歌の可能性が高い。 では、何の仕事で唄っていた曲なのか、再び歌を聴いて推理していく。 そして、またもや新たな発見が。 茶谷先生「けばんって、検番じゃないかな」 城島「検番?」 検番とは、かつての製糸工場で糸の検査をする人のこと。 つまり、「謎の歌」は、製糸業の盛んだった土地で 唄われていたのではないか、と推測される。