先生「『スタイル』じゃなくて、『タイ』じゃないですか?」 そうであれば、魚を歌った曲だと考えられるのでは?」 つまり、「きれいなスタイルサキ子さん」ではなく、 「きれいなタイのサキ子さん」ではないか、という。 これで、「謎の歌」の正体は、魚に関する歌ではないか、と推測できる。 太一「ということは、『きしょじの金をくう』という部分も、 何かの魚の名前なんじゃないかな」 「きしょじ」という魚はいるのか? そこで、二人は魚屋へと向う。
太一「あのー、『きしょじ』ってありますか?」 魚屋「え? 何ですか?」 太一「きしょじ・・・」 自信なさげに言い直す太一だったが、 魚屋「ああー、キチジね。東京では『キンキ』のことだよ」 達也「キンキ!?」 東京ではキンキと呼ばれる魚。 実は、地方によって呼び名が違い、三陸地方では「キチジ」と呼ぶという。 ならば、この歌は三陸地方で歌われているものなのか? 太一「三陸というと、主にどこで獲れるんですかね?」 魚屋「そうだねー、塩釜とか」 有力な情報を得た二人は、宮城県塩釜漁港を目指す。