すっかり秋の風も冷たくなったDASH村。
畑の脇の水車小屋では、一人で何かをひく長瀬。
ここでひいた白い粉から出来たもの、それは「小麦」。

これまでうどんや素麺など、村の食卓を飾ってきた小麦。
今年は何を作ろうかと、食いしん坊の長瀬は今から楽しみにしていた。
しかし、今年の小麦には、ある変化が起きていたのでした。

8月。長雨の束の間の晴れ。
太一「晴れたー!!」
久しぶりに太陽が顔を覗かせ、今年も小麦の収穫を迎えた男達。
今年も黄金色に実った小麦。
しかし、いつもの麦に比べると、何かが違う。


太一「ん? 何、これ?」
明雄さん「こりゃいい麦でねえよ」
明雄さんが、何かを指摘していた。

よく見てみると、実から青々とした新芽が出ている。
順調に育っていたかに見えた小麦だったが、長雨の影響で実をつけたまま発芽してしまったのだ。
全体の約2割が発芽状態の麦。
芽を出した麦からも粉はとれるのだろうか?
不安になる太一と城島。

とにもかくにも収穫して、しっかり乾燥させる小麦。
果たして食べられるものになるのか?
誰よりも心配していたのは、食いしん坊のこの男がだった。

長瀬「この芽が出ている麦も食べられないのかな?」
と、芽の出た実を口にしてみる長瀬。
お味の方は・・・
長瀬「あ、甘い!」