翔太と悠太は、再び居間で工作を始めていた。
ダンボール箱の側面1ヶ所に穴をあけているようだが・・・。
工作を終えた翔太と悠太は、作ったダンボール箱の穴から
燻製の煙を吸い込ませる。
そしてダンボール箱の両サイドを叩いたかと思うと、煙の塊が茂子を直撃した。
楽しそうな声に連れられて様子を伺いにやってきた長瀬も、
空気砲を持った翔太と悠太の餌食になってしまう。
ダンボール空気砲で楽しく遊んでいると、あっという間に2時間は経過した。

茂子と翔太、悠太。
そしてアジとマグロを持ってきてくれた長瀬船長の4人での試食が始まった。
茂子がスモーカーを開けてみると、それと同時に漂ってくる香ばしい匂い。
そして、そこにはおいしそうに色がついたアジのひらきがあった。
長瀬「あっ!これはうまいわ」
アジだけでなく、まぐろも、たらこもおいしく出来上がっていた。
そして翔太と悠太が提案したバナナとトマトは・・・。

黄色から、なすびのように変色したバナナを食べてみた長瀬。
長瀬「あっ、これ普通のバナナだね」
と、残念な結果に終わってしまう。
燻製トマトを食べた茂子も、どうやらそのままのトマトの方がおいしかったようだ。これはトマトソースには使えるとのこと。失敗しても無駄にはしない。
そして1個だけ作っていた燻製マシュマロ。見た目は、もはや罰ゲームの域。
結局食べたのは、じゃんけんで負けてしまった長瀬。
「甘苦い」という言葉を残し、裏庭に駆けていった。
茂子「昔、冷蔵庫のない時代にこうやって食べ物を保存してたんやで」
こうして茂子家は知恵や工夫を大事に、1日を終えたのであった。