 |
塩抜きを終えた茂子は、次に塩抜きした材料をうちわであおぎ、
余分な水分をぬく作業へ。すると、翔太と悠太が居間で何やら作りはじめた。
先ほどの塩水に新聞紙を浸して、その新聞紙を木炭に巻く。
その上にアルミホイルを巻いて、プロペラつきのモーターに木炭をつなぐと、
勢いよくプロペラが回り始めた。
茂子「あっ!なんやこれ。こんなんで電池の代わりになんのんか!」
この茂子も絶賛の木炭電池のおかげで、燻製にするアジとマグロを早く乾かすことができた。 |
 |
燻製作りで大事なのは「煙」と、その煙を充満させるための「スモーカー」。
まず茂子はせんべいの入っていた缶3つの底に穴をあけてスモーカーを作る。
そして、もう1つ大事な煙。普通はサクラなどのチップが使われるのだが、
茂子はチップのかわりに、先ほど残しておいた「お茶葉」と、
使い終わった「割り箸」を使って煙を出すことに。
これを赤く燃えている木炭の上におくと、中からモクモクと煙が出てきた。
これで、3段重ね茂子式スモーカーの完成。 |
 |
燻製は煙を使って、いぶす料理。
材料が焦げつかないように、茂子は材料にレモンの汁をこすりつける。
3段のスモーカーの一番上に、マグロの刺身とバナナ、トマト、キノコ類。
2段目にアジ。そして3段目には、アジとたらこを入れて最上段に蓋をする。
これから完成まで、約2時間。
茂子「焚き火もええんやけど、いろいろ考えたら備長炭が・・・」
スモーカーの前で力説する茂子だったが、燻製ができあがるまでの2時間が待てなかった翔太と悠太は、もはや茂子の話を聞かずどこかへ行ってしまっていた。 |
|
|