それは今年の春、鮮やかな光まぶしい5月のこと。
順調に育っていた小麦畑のなか、なぜか伸び悩む一角があった。
他の小麦はすくすく生長しているのに、
そこだけ小麦の生長がまばらになっているのだ。
城島「やっぱりなんか元気ないというか・・・」
国分「向こう(の畑)は元気あるのにね」

だがその原因、畑を上から見下ろすと一目瞭然だった。
じつは小麦が伸び悩むその一角は、
城島が丹精こめて育てた「でかかぼちゃ」の畑でもあったのだ。

その大きさに比例して大量の養分を必要とするでかかぼちゃは、
その土の持つ栄養を根こそぎ吸い取ってしまっていたのだった。
この土壌にこそ原因があるとわかった以上、これをなんとかしなければ!
そこでまず、今の土の状態を調べてみると、
城島「ヘンに固くてパラパラしてる・・・」
城島が掴んだ畑の土は、もはや土というよりも砂に近い状態。
さらに保原が木の棒を挿してみるが、10cmほどしか挿さらないのだった。

これは養分の少ない土が固まってしまっている状態。
このままだと、作物をうるおす水が固い土よりも下に浸透せず、
作物が育ちにくくなってしまう。
まずはこの固まった土を耕すことから男たちの作業は始められた。
クワを振るい土を掘り起こしていく男たち、するとそこへやってきたのは孝子さん。
孝子さん「アワとキビ持ってきましたよ」