早稲田駅前に親子3人。今日は家を留守にして、久々のおでかけ。
茂子「今日は、都電に乗っていろいろ見てまわるんやで」
そう言った茂子の手には、何回でも乗り降りできる「1日乗車券」。
翔太も悠太も乗るのが初めてだと言う『都電荒川線』に乗って、
休日の節約家族は、小さな旅行に出かけることになった。

「早稲田」から都電に乗り込んだ3人。
「チンチーン」と鳴る昔ながらの発車ベルに、現在バスなどでしか見かけることのない「停車ボタン」など、茂子にとって車内はどこか懐かしい雰囲気。
茂子「昔はなぁ、東京のあちこちに都電が走ってたんやで」
昭和40年代まではあちこちに都電が走っており、その数は最盛期で41路線もあった。しかし現在では早稲田から三ノ輪橋をつなぐ『都電荒川線』を残すのみとなってしまったようだ。

普通の路線ではなかなか味わえない街中をゆく風景を眺めながら、
3人が降りたのは「鬼子母神前」。
安産と子育ての神様が祀られている鬼子母神へのお参り。
茂子「この子らが健康で健やかに育ちますように」
そして、神社の境内にあったという駄菓子屋さんを訪れた。
「ふ菓子」や「紐付きの飴」など多くの駄菓子が置いてあるこの駄菓子屋は、
なんと1792年から創業しているという。
ずっと続いてきた伝統を感じながら、駄菓子の楽しみを味わった3人だった。