福島県小名浜沖、1時間にも及んだ巨大クロカジキとの格闘。
沖縄県久米島沖、真夏の照りつける太陽の中で挑んだ、キハダマグロとの勝負。
そして今度の舞台は津軽海峡。 2年前、龍飛崎で名人・牧野さんと挑んだ漁は、
悔しい思いを残したままに終わった。
その無念を晴らすため、また再び海の男が立ち上がる。
全ては雄大な大海原を飛び跳ね、その姿を現した、あの本マグロを釣るために・・・。

9月、今回はある決意を胸に龍飛崎へやって来た長瀬。
長瀬「牧野さ〜ん」
港で作業をする牧野さんに、長瀬はマグロの本場、大間に行くことを伝える。
下北半島・本州最北端の街である大間は、昔からマグロ漁で知られている。
海流に乗ってやってくる豊富なエサを食べ、
またその速い潮の流れで身の引き締まった大間のマグロ。
築地の初セリでは毎年、最高値を付けるほど貴重なマグロだ。
それゆえ、大間はマグロを狙うものたちにとって、激戦地となる。

10月、マグロシーズン真っ盛りの大間。
長瀬「負けらんないね!」
まだ夜も明けきれない朝、船上でそう決意する長瀬のもとに現れたのは、
御厩敷保治さん。 御厩敷さんはマグロの1本釣りでは、
この道50年のベテラン漁師。大間の海を知り尽くした心強い助っ人だ。
長瀬はその心強い助っ人と共に、つれたか丸を大間の海へと出航させた。