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はやる気持ちを抑えきれず、朝もやに包まれた大間の海を巨大マグロ求めて進んでいく。
すると、海の変化に気が付く長瀬。
その見つめる先には、白く波立つ海面。
長瀬「あそこ潮目ですか?」
大間の海は、弁天島から函館山にかけて30メートル程水深が浅くなっている。そこに海流がぶつかり、魚が集まる潮目を作っていたのだ。
きっとあそこにマグロがいる。 |
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その潮目に沿って、船を走らせる長瀬。
長瀬「船すごいね、あっち!」
前方にはすでにたくさんの漁船がひしめいていた。
最も狭いところでは17.5キロしかない海峡に、多いときでは150隻を超す船が大間のマグロを狙っている。船団は潮目の具合やソナーなどを使い、
マグロのエサとなる魚群を探し出す。
そして、エサとなる魚群を追いかける、マグロの群れを狙い、釣り上げるのだ。 |
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船団のあるところにはマグロがいる。
そう確信した長瀬だが、しかし一途の不安があった。
長瀬「あの激戦の中で釣れんのかなぁ」
マグロを狙う船団は、いわばマグロ漁に生活をかけた猛者たちの集まり。
マグロを釣り上げるには、まずこの難関を乗り越えなければならない。
ここで引き下がるわけにはいかないのだ。 |
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