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山口は海の匂いを感じられるほどにゴールへと近づいてきた。
あの橋を越えたらゴールだ、と指差された先には長い橋。ゴールはすぐそこだ。
踏切が開くとすぐに飛び出す長瀬、ラストスパートとばかりに飛ばす。
そんな長瀬の前にも長い橋が。まだ山口の姿は見えない、やや余裕の心持で橋を渡りきる。すると渡りきったところで迫り来る山口に気づく。まさにラストスパート勝負になりそうだ。
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二人ともゴールは目前。必死で進む。
自転車長瀬は砂の上なのでうまく進めない。その間にも山口は力強くこぎ進む。
山口「頑張れー俺。」
最後は自転車を置いて走り出した長瀬、その機転のおかげでタッチの差で薄氷を踏む勝利。長瀬の勝利の雄たけびが日本海へとこだましていった。
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