 |
植物の繁茂は決して悪いことではない。だが、それがこの里山のバランスを崩すことになっては、手を打たないわけにはいかなかった。
その原因は、今年6年目に迎えた新たな問題。長きに渡って力を蓄えさせた土が池の底にたまり、栄養過多の状態となってしまっていたのだ。
このままでは、栄養に対して酸素量が追いつかず、動植物が死滅してしまいかねない。
|
 |
そこで、溜め池に棲む水生動植物をよりよい環境へ移し、池を清掃することとなった。
新たな池はヤギ小屋のさらに上、一時的にここに移した植物がまた生長すれば、ここも水生動植物の楽園となる。
そこで、この新たな池はトンボがやってくるのに適した環境を作ることに、そして清掃中の溜池は、その深さによって溜まりがちな底の泥を、沢とつなげることによってできた水流で動かす工夫をこさえる。
|
 |
まだまだ暑い日ざしの中、汗を滲ませた2時間の穴掘りで、構想の第一段階を追えた溜め池。
流れによって常に動きつづける動植物の憩いの場になってくれることを願って今日の作業を終えた男たち。
里山で採ったエゴ実の自然の泡立ち効果で手を洗い、これまた珍しい天然素材の炭酸水で喉をうるおす。
|
|
|