s 『放送内容』

日差しやわらかなDASH村、本格的な春を待ちわびて北登はもう村中を走り回っています。
すぐそこまできた春に備え、今年も畑の畝作り。
しかし、そこで使う農具たちも、もうかなりくだびれてしまっていた。中には刃が欠けてしまったものもあり、そろそろ新しい農具と取替え時か。
ならば、自分たちの手で自分たちの手に合った農具をこさえたいと、去年の秋からその作業は始まっていた。

しかし、鉄を加工するには熟練の技が必要になる。それは、火の見やぐらに設置した半鐘を作った時に身をもって感じたことだった。
そこで、鍛冶一筋38年のベテラン鍛冶屋・中屋平治さんに指導してもらいながら作業を進めていくことに。
平治さんいわく、鍛冶で道具ができるまでの作業は、大きく分けて4つ。鉄を1つにまとめる「鍛錬」、まとめた鉄を鋼に付ける「鍛接」、道具の形に延ばす「鍛造」、そして切れ味よい刃を作る「焼き戻し」。

今回、農具作りの班長を務める達也は、平治さんの話を熱心に聞きながら、まずは、鍛冶の作業を行うための小屋作りに取り掛かる。
この小屋は、火を扱うためその屋根は木造ではなくトタンで覆う。そして小屋ができると、さっそく農具の材料となる廃鉄集め。
今回使用するのは、鉄の中では比較的やわらかく加工しやすい軟鉄。
軟鉄は昔の建物のかすがいや釘によく使われているもなので、村のあちこちで見つけることができた。