土佐犬といえば屈強の肉体を駆使して戦う闘犬が有名だが、愛犬家達也にとっては闘犬だろうと犬はかわいくてしょうがないもの。あっというまに闘犬たちと仲良くなり、楽しそうにじゃれていた。
しかし一方の城島は、闘犬の迫力とあまりの力の強さに、引っ張られるがまま連れまわされてしまったのだった。

土佐犬の横綱犬とも触れ合った達也、腰の引けたままの城島をよそに気分上々でだん吉に乗り込む。そんな2人が続いて見つけたのは、あの坂本龍馬ゆかりの「桂浜」。太平洋を見渡すこの海岸で、かつて龍馬もこの景色を見ていたかと思うと感慨深さのあまり、なぜか土佐弁になってしまう城島であった。

土佐の国を満喫しつつ進むソーラーカー一行は、高知湾をぐるりと周り徳谷手前までやってきた。
と、ここで三十路2人の関心は食べ物の方向へ。小腹も空いてきた2人は、先ほどからよく見かけるビニールハウスのひとつへ。
すると、そこで栽培されていたのは真っ赤に熟れたトマトだった。