取り掛かったのは雪も溶け、春を迎える4月。
福神漬けの7つの食材の一つである、ナタマメの栽培に取り組んでいた。
ナタマメとは普段はあまり聞かない名前だが、
城島「サヤの部分を使うんやね」
と城島が言うように、ナタマメで使うのはそのサヤの部分。
ナタマメは豆の部分に強いアクがあるため、食材として使うのは豆が成長する前の「若さや」の状態。
赤穂浪士たちも口にしたと言う縁起物。成長を願い、見た目も大きなナタマメを丁寧にポットに植えていく。

春、暖かくなり始めた5月上旬。
その暖かさを利用して、ナタマメは芽が伸び、葉は手のひらくらいの大きさまで成長していた。
城島「若返りにはもってつけやね」
と言うようにナタマメのサヤは多くの免疫力を持つ。その免疫力に期待し、苗をポットから畑へと植え替える。

ところが5月上旬を過ぎると例年を上回る雨に見舞われ、期待されたナタマメの苗もその生長が止まっていた。
思い出されるのは5年前の冷夏に起った、瓜やトマトなどの野菜の全滅という苦い経験。