秋の風が爽やかに吹き、周りの木々も色づき始めている村では、8度目の稲刈り。
達也「いい出来だなー」
と目を張るほど黄金色に色づいた今年の男米は上々の出来。
稲刈り初挑戦のエムティも教わりながら稲を刈っていき、なかなか手つきが良い。
そして稲刈りが終わって、こちらも秋恒例の里山の整備。余分な枝や木を切って柴木にするが、今年はそれを利用して作りたいものがあった。

それはやわらかい灯かりが魅力的な「行灯」
里山から採ってきた枝と竹を利用して、大小2つの筒の骨組みをつくり、そこに和紙を貼っていく。
この行灯を灯すのに必要な燃料となる油。それは初めて栽培したエゴマを利用したものだった。

梅雨を迎える今年6月、明雄さんがエゴマの種を持ってきてくれた。
エゴマとはシソ科の一年草でその実と葉は食用とされるが、それと同時に平安時代から油を採る為にも栽培されていたとのこと。
そこで、このエゴマを育てて行灯用の油を採りたい。