そして迎えた秋。一部はいもち病にはやられてしまったものの、新男米は黄金色の稲穂が垂れ、無事に刈り入れを迎えることができた。
この後、天日乾燥を経て、脱穀をしていく。

脱穀された男米・新男米を比較してみると、新男米の方が、実が膨らんでいる様子が分かる。
まだまだ数が少ないため食べることは出来ないが、去年は僅かしか実らなかった新男米の種もみを、ここまで増せたことは大きい。
太一「来年は新男米1本でやってみない?」
これからの課題は何年も続けて遺伝子を揃えること。
新たな米づくりの期待と不安はまだまだ続く!

米の収穫も終え、霜もおりた村は更に冷え込み、冬の装い。
そんな冷え込む朝、マサヨが倒れ伏せてしまう。
安部の必死の看病もむなしく息を引き取る。
村の成長と共に歩んできたマサヨ。しかし、どうすることもできなかった自然の摂理。
悲しみを受け止め、他のヤギたちには今後、逞しく生きて欲しいと願う安部だった。