圧縮した空気を抜いた新聞紙。確かに叩いてもビクともせず強度は充分な様子。そして更に隙間をなくすべく、糊で密着させることに。

紙に合う糊を探しに近くの染料店を訪ねると、紙を密着させるにはフノリと呼ばれる糊が良いとアドバイスを頂いた。
フノリは「布海苔」と書くように海草のことで、その成分から食用よりも糊として使われ、障子紙を張り合わせるときなどに利用される。

大学に戻り、早速フノリを使って先ほどの後藤教授の下、自転車のフレームづくりに取り掛かる。
フノリを満遍なくぬり、新聞紙を張り重ねていく。そして、肝心の空気を抜く作業は、大学の運動部の手を借りて、校庭にあるグラウンドローラーで行なった。
城島「これならいけるんちゃう?」