例年に比べ雪の少なかった今年の冬。
枯らすことなく冬を越えようとした3月、バナナに変化が。
1枚目の葉がはがれ落ちていたのだ。
大きく生長してくると古い葉は役目を終え、上の新しい葉に任せて枯れていく。
こうした世代交代を続け、バナナは実をつけていく。
そしてもう一つの世代交代、まだ実をつける前のバナナに来年の苗になる吸芽が生えてきた。
何はともあれ、気になるのはバナナの生長具合。

日々春めく4月。
実のなる目安35枚から10枚の葉を切って葉の数は28枚。
葉の色が薄く、葉の数もまだまだ少ないバナナにエゴマ液肥を与えることに。
去年秋に絞ったエゴマ油の絞り粕を水と発酵させ作った有機肥料。
根にも吸収できるように穴をあけ、流し込む。
効果の速い液肥だが、その効果で、予想もしない変化が。

エゴマ液肥を与えて1か月経った5月。
葉の数は31枚になり、突き出すように赤いトウモロコシのような形のものが姿を現し、さらにその10日後、伸びて垂れ下がった包葉をめくると、そこには待望のバナナが!
赤いトウモロコシのようなものは、花序だった。