待ちに待ったバナナの実と、実の先端には黄色い花。バナナは受精に関係なく実が肥大する単為結果の植物。
「包の数だけバナナ出てくるぞ」
定植からまもなく13カ月。
大きく甘いバナナに育つために水やりを欠かさず、ここから実りまでは4か月。目標は9月。

6月。日差しを浴び、バナナの実はさらに増え、170本ほどに。
太陽光を受け、活性化したホルモンの働きで重力に逆らって上向きに生長する特徴のあるバナナ。その結果、バナナのきれいな曲線をもたらす。
そしてさらに増えそうな花序と世代交代の準備を進める吸芽。
まだまだ期待できそうなバナナの生長。

順調に育つ一方で、ハウス内の温度はバナナの栽培適温35℃を超える45℃に。
このままでは葉焼けを起こしてしまう。
そこで太一発案の下、天井扇(シーリングファン)を設置することに。
風の力を使った「サボニウス風車」の原理を応用した風車をつくり、夏の日差しが強くなる前に南国ハウスの天井に設置。
外からの風を受け、その動力でハウスの天井部分に風を送ることできるようになった。