 |
そこで、棟梁・達也が腕を奮い、漆風呂を手作り。
この中に、箸を入れることにより湿度を管理できホコリよけにもなる。
一日乾燥させた箸にまた塗りを施し、ここまでは順調な塗り箸作り。 |
 |
秋も深まる、9月の中旬。
心配だった新男米もしっかりと実をつけ、稲穂が垂れ始めた。
新男米への期待が高まる中、漆風呂の中ではある異変が起きていた… |
 |
達也「ザラザラしてるな」
漆を厚く塗り過ぎた事により、表面がしわしわになる縮みという現象が起きていた。
修正すべく、専用のカンナで表面の縮んだ部分を削り取り、次は「研ぎ」の作業、紙ヤスリで表面を研ぎ、表面の凹凸を取り除く。
表面の漆はとれてしまったが、4回目の塗りを終えると以前よりも鮮やかな光沢を放つ、滑らかな塗り箸になった。 |
|
|