そして、いよいよ塗りの作業。
数日間寝かせて泡を抜き、滑らかになった漆。
ここにテレピンと呼ばれる精油を入れて漆を更に滑らかに。
塗りの作業に入る前に、秋葉さんからのアドバイス。
漆は薄く回数を重ねて塗ると、丈夫な塗膜になり美しく、丈夫な箸が出来るとのこと。

まずは、木に漆を染み込ませる木固めと呼ばれる塗り。
達也が明雄さんの箸を担当し、丁寧に薄く伸ばしていく。
こちら、城島も自分用の箸に豪快に漆を塗っていく。
達也「とうもろこしに醤油塗るのとは訳がちがう」
なにはともあれ、一回目の塗りが終了。

あとは、漆を乾燥させるのだが、漆は水分蒸発ではなく、漆に含まれる酵素ラッカーゼが酸素を取り込むことで科学反応を起こし固まる。
なので、ラッカーゼが活発になる高い湿度に保つ、漆室と呼ばれる専用の乾燥室が必要になる。