“40歳を前に大空へ羽ばたきたい"と城島が作り始めた城島版タケコプター・シゲコプター。
始動から10か月。不惑まであとわずか、タイムリミットが迫っていた。
前回、サクラ材から削りだした可変ピッチプロペラで改良版シゲコプターが完成。
エンジンの回転数は5000を超え、フライトへの期待は高まった!
果たして、大空へ羽ばたけるのか!?シゲコプター、いよいよファイナル!!

プロペラが新しくなり、シゲコプター自体の性能はすでに充分だが…
武鹿さん「これからはパイロットの技術が必要」
つまり、城島のパイロットとしての技量が問われることになる。
その武鹿さんの指摘を、城島自身はすでに体感していた。

タイムリミット33日前、武鹿さんのもとを訪れたときのことだった。
最も安全なプロペラ下で補助をしながら、エンジンの回転数を上げていくテスト中のこと。
エンジンの回転数が6000を超えたときだった。
シゲコプターの後方だけが浮き上がってしまう。
原因は、機体が受ける風。シゲコプターは重心が高く、思った以上に、横風に対して不安定であることが判明。