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その風の影響は思っている以上に、深刻だった。
つまり、わずかな風でも離陸時にあおられるということは、上空で受ける風の影響は、はるかに大きいということ。
そこで、
武鹿さん「突風に備えて、安全に操縦できる“枠"を作ったらいいんじゃないかな」
鉄製の単管パイプを組んで作る、機体安定装置。 |
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一辺4mの立方体の枠は、高さを上げることも可能。
さらに上部のシゲコプターと連結するバーは、左右に動くスライド式。
上から邪魔をせず支える形で、機体を安定して離陸させる。
武鹿さん「自由に飛んでいるのと全く一緒」
これで準備は万端。
残るはパイロット城島にかかっていた。 |
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タイムリミットまで27日。
操縦感覚をつかむべく、密かに重ねた飛行訓練。
機体は浮くが、城島の足は地面から離れず。
今度は意識して先に足を浮かし、一瞬の飛行。
幾度となく練習を繰り返し、徐々に操縦には慣れてきたが、残り22日、またもや重大な問題が発生した。 |
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