四季折々の食材で米を味わう炊き込みご飯。
奈良時代に米をかさ増しする「かて飯」が、江戸時代に風味や季節感を味わう料理に発展。
今や全国各地に様々存在する、そんな炊き込みご飯をいくつ食べられるか!?
鳥取県を行くのは、長瀬。
長瀬「よーし、食うぞ、鳥取で!」
鳥取県は、日本海と中国山地に挟まれ、食材も豊富。
そんな鳥取県には、青谷町夏泊で採れたいがいをむき身にして味付けご飯にした「いがい飯」や、油揚げでご飯を包んだ「ののこめし」、修験者の精進料理からうまれた「大山おこわ」などの炊き込みご飯がある。

長瀬「日本海側だからね。海の幸系があるんじゃないですか?」
海の幸を求めて長瀬が向かったのは、境漁港にある境港水産物直売センター。
そこには、所狭しとカニが並んでいた。
境漁港は、日本有数のカニの水揚げ量を誇る。平成17年には、全国約24000トンのうち、半分の12000トンを占めた。
この時期は、紅ズワイガニや松葉ガニが最盛期で
紅ズワイガニは身の甘さ、松葉ガニは身の弾力と濃厚なミソが特徴。
長瀬「カニの炊き込みご飯とかありますよね?」
市場の人に尋ねると、親ガニという松葉ガニのメスの炊き込みご飯があるという。

さらに、お勧めは、黄金ガニなるカニ。
深い海底に棲む紅ズワイガニのメスと、比較的浅い所に棲む松葉ガニのオスとの自然交配によって生まれる希少なカニで、1万匹の水揚げに1匹といわれている。
長瀬「ハーフみたいな」
その黄金ガニは、水木しげるロードという商店街の店にいるとの情報を得た長瀬。早速、長瀬が向かった水木しげるロードとは…。
境港は、「ゲゲゲの鬼太郎」の原作者である水木しげるの出身地。
境港駅前から、水木しげる記念館までの約800mの商店街を「水木しげるロード」と呼び、沿道には妖怪オブジェが鎮座。毎年100万人もの人が訪れる観光スポット。