次に、水深3mでは、人体の肺はどのような影響を受けるのか?
水中の風船を、人の肺に見立てて、実験。
潜水士・達也が何度も潜っている水深3mで風船は…
城島「ちっちゃくなってる!」
達也「素潜りだったら肺がこれくらいの割合で潰れてるってことですよね」

つまり、肺の機能もそれだけ抑えられ、体に負担がかかり続ける。ただし、120分以内なら、問題はないという。

水中観測所づくりの課題は、風や波、ヘドロ、そして何よりも…
長根さん「水圧と浮力っていうのが出てきます」
水中に空間を沈めようとすれば浮力が働くが、その大きさは、体積に比例し、空間分の水の重さが浮力となって押し上げてくる。
沈めるには、それより大きな力か、重さをかけることが必要となる。
この浮力を身をもって知るためジャムステックの訓練用プールを使って実験することに。
視界の広い、バブルヘルメットを装着し、ビニール傘を水中観測所に見立て、達也の重さで沈めながら、傘の内部にエアーを入れる。

実験開始。
水深3m、傘にエアーを5?入れた所で、ウェイトを含め総重量81kgの達也が、浮いてしまった。
長根さん「少しの空気でも浮力に勝つとそのまま水面まで浮かんできてしまう」
これを水中観測所の規模に換算すると、熱帯魚用の大きな水槽4つ分ほどの空気の浮力で、浮いてしまうということ。
それを抑えるには、どれだけ大きな力が必要なのか?
今度は浮いた状態で達也に重さをかけていく。すると途中でビニール傘が壊れてしまった。とはいえ実験の結果、6畳のドームでも、沈める力・推定12トン以上必要だということが判明。
しかも、浮力に対する大きさ、重さだけでなく、材質や強度も考えねばならない。
問題は山積み…。
しかし、あきらめるわけにはいかない。
男たちの水中観測所づくりは始まったばかり!