そしていよいよ、ニューシートピア計画に参加し水深300mへの潜水経験もある長根さんに、水中観測所はどうやって作ればいいのかを伺うことに。
城島「僕らが考えているのはドーム型なんですけど…」
達也「6畳一間ぐらいの」

早速、設置場所となるDASH海岸の様子を地形の基本データと共に映像で見ていただく。
最も潮が高くなった時の状態を見ていただくと…
長根さん「水深が浅いと波の影響をもろに受ける」
続いて、当初からの問題だった海底は分厚いヘドロの様子。
城島「こういう所でも観測所は作れるんでしょうか?」
長根さん「なかなか難しいと思いますけど、夢はありますね」

更に、城島のイメージ画にも問題があった。
DASH海岸の水深は3mなので、海底の水圧は1.3気圧になる。
絶えずかかる力にドームは大変な強度が求められ、その内部にも水圧の影響が及ぶ。
干潟からドームの通路を設けると、中の気圧は下がり、水圧によって当然水が入ってきてしまう。
それを防ぐには、扉を二重にし、遮断しながら出入りするなど、気圧を保たつ必要が出てくる。

では、水圧の上昇で、水中の空間はどう変化を起こすのか?
そこで、中が空のシリンダーを水中観測所に見立てて、水圧実験装置で海岸の深さと同じ水圧を加える実験を行うことに。
シリンダー内はどうなるのか?
どんどん水圧を上げていくと、シリンダー内の空気は圧縮され、水中観測所の規模に換算すると、水深3mで下から30p。
高潮などで、水深5mなら、1.5m以上の水が上がってくることとなる。
長根さん「このままいくと溺れちゃうので、空気を足してあげなきゃいけない」
達也「ホースとかで下からとか?」

しかもドーム内の気圧を安定させるため、地上よりも高い気圧の空気を送気し続けなければならない。