DASH海岸で、昨年に続き2度目の海苔づくり。
2009年11月に、城島がカキ殻に潜んでいた、ノリの糸状体を見つけたことから始まった、前回の海苔づくり。
しかし生長したのは期待された幻のアサクサノリではなく、岩海苔の一種のマルバアマノリだった。
さらに、収穫量が少なく、干してみると板海苔には程遠い穴だらけのさみしい1枚という結果に終わってしまった。
その教訓を生かし、2010年9月、2度目の海苔づくりを開始。
城島「来ましたね、ノリの季節が」
前回は、初めからヒビを立てて、カキ殻から出てくる胞子を捕まえたが、今回は東京湾に漂っているはずのアサクサノリの胞子を、海上の観測イカダに20本のヒビを浮かべて、捉える作戦に。
今度こそ念願のアサクサノリの収穫となるのか?

ヒビを浮かべて2か月後の11月下旬。
水温が23℃を下回る9月から12月が、アサクサノリの胞子が漂う時期だが、浮かべていたヒビに、温かい水温を好む珪藻類やフジツボが大量に発生した。
夏の記録的な猛暑の影響で、水温が下がらず、冬に向けて活動の弱まるフジツボが、ノリの胞子の出る11月後半まで活性化。
ノリの胞子が着いた横に、フジツボの幼生が付着し成長すると、フジツボに覆われてしまい、ノリは生長ができなくなってしまう。
12月中にはヒビを立てて、ノリを生長させなくてはならないが…。
木村さん「水温が下がればフジツボも動かなくなるし、その上にノリがつく可能性はある」

12月下旬。水中でヒビを見てみると、フジツボと藻がびっしりとついていた。
と、そこに体長8p程のシマイサキの群れ。
そして、木村さんも驚く魚が。
木村さん「クロホシマンジュウダイ。本当に珍しい南国系の魚」
黒斑と饅頭に似た体形が特徴の、クロホシマンジュウダイ。
南方から黒潮に乗って紀伊半島まで来ることは多いが、冬の東京湾に現れたのは水温の高さ故。