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一方、ノリは、冷たい水で生長する海藻。
達也「どこかにアサクサノリついてるといいですね」
ヒビの一部を顕微鏡で観察し、ノリの発芽体を探すが、体長5o程のヨコエビの仲間、緑藻類のアオノリを発見したものの…
城島「アサクサノリはついてないな」
しかし、前回のマルバアマノリもアオノリの中に隠れるように発芽していた。
今回もその可能性を信じ、浮かべたヒビを立てることに。 |
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胞子がついていることを願いながら、他の生物がつかずに、ノリだけを育てることができるように、浮かべていたヒビを潮の干満のある潮間帯に建てる。
さらに、前回の経験から、ヒビを立てる場所は光合成するノリの生長の為に、日光が最もよく当たる海岸中央に決定。
振り棒で海底に穴をあけ、コナラのヒビを差し込み、干潟前に20本のコナラのヒビが並んだ。 |
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年が明けて、2011年1月。
日光を十分に浴びたノリは、発芽体となっているはずだが、活発なフジツボの上には見つからなかった。
この道30年のベテラン、木更津の海苔漁師、金萬智男さんによると、
智男さん「フジツボがつく水温と、ノリがつく水温と大体似たような時期なので結構難しい」
ノリの胞子はヒビにつかなかったようだが、アサクサノリは、糸状体から出る胞子とは別に、葉状体の生長と共に、そのフチから自分の分身となる胞子を出し、二次芽(にじめ)をつくる。
その胞子が出るのが、水温が更に低下するこの時期だということで、2月に望みを託すことに。 |
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