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2月中旬を迎え、ヒビを探していると、フジツボを避けて、ようやく待ちに待った紫色の1p程のノリの葉状体を発見。
その後、次々と葉状体を発見することができた。
3月になり、3p以上に生長したノリを顕微鏡で見てみることに。
城島「アサクサノリだったら嬉しい」
昨年育ったマルバアマノリなのか、それとも幻のアサクサノリなのか、その葉のフチが滑らかならば、アサクサノリの可能性が高いが…
城島「あれ?ギザギザがない。マルバアマノリじゃない」
それではアサクサノリなのか?しかし、まだ他の可能性が残っていた。
智男さん「アサクサノリに似たものがあるんですよ。スサビノリ」
全国の海苔養殖の9割以上を占めるスサビノリは、アサクサノリとは近縁で、収穫期の15p程にならないと、判別がつかないという。 |
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4月になると、一気に生長したノリの葉状体は、長いもので18p程となった。
達也「これ、アサクサノリですよね?」
思わず期待が膨らむが、判別するには、葉状体を広げて見たらわかるという。
智男さん「この白い筋がスサビノリの特徴」
アサクサノリとは違い、スサビノリは精子を作る細胞(精子のうの集まり)が、白い筋となり、根元は緑がかることが多いという。
改めて見るが、はっきりとその特徴が見てとれる事から、残念ながら、今年のノリも期待されたアサクサノリではなかった。
しかし、1年目はマルバアマノリで、2年目の今年はスサビノリと、違う種類の海苔ができたということ、ならば3年目こそ。 |
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幻のアサクサノリへの思いは次への糧として、1年がかりの嬉しい収穫へ。
前回と違い、枝から垂れ下がる重量感のあるノリ。
2度目のノリは、前回の約4倍の収穫量となり、出来る乾海苔も2枚に。
さっそく新鮮なうちに切って、漉いて、干して、乾海苔の状態へ。
そこで智男さんが持って来てくれたのは、昔使われていた海苔を切るための包丁、刃が並行に三枚並んだ飛行機包丁。
さっそくこれをお借りして、海苔を細かく刻んだら、続いては海苔簀と海苔枠を使って、江戸の頃から伝わる海苔漉きに。
城島「去年と比べて2枚に増えた」
1枚目、スカスカだった前回と比べてびっしりと詰まった美しい乾海苔に。
しかし2枚目、ちょっと危うい薄めの仕上がり。
一応、穴は開いていないようだが…。 |
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