3月のDASH海岸で、ワカメの陰に姿を現したのは、春告げ魚とも呼ばれる、3cm程のメバルの稚魚だった。
その大きな目から「目張魚(メバル)」と呼ばれ、江戸の頃から庶民に愛されてきたが、高度経済成長期の頃に東京湾での個体数が激減してしまった。
木村さん曰くそんなメバルには、4本の竹に囲まれた空間を用意すると、その中に集まる習性があるという。
そこで達也と木村さんは、横浜の八景島シーパラダイスへ。
東京湾に生息する生き物を集めた水槽をお借りして実験。
成長したメバルでその習性を確かめてみる。
しばらくすると、メバルが竹の間に入り、ゆっくりと止まった。
他の魚も沢山いるが、止まるのはメバルだけらしい、なぜこのような行動をとるかは解明されていないが…。
達也「うちの海岸でもこういう風にやったら(成魚の)メバルが来る可能性があるって事ですよね」
ただし、DASH海岸にいるのはまだ稚魚ばかり、より確実に棲み着いて頂くための魚礁づくりはメバルがもう少し成長するのを待つ事に。


5月下旬、メバルは成長しているのか?
木村さん「日没から夜11時ぐらいまでは活発に餌を食べてるはず」
成長度合いとともに夜行性といわれるメバルの姿を確認する為、達也が潜水してみるが、泳ぐ姿は確認できず。
ユウレイボヤの間で眠る沢山のメバルを発見。
網で捕まえてみると、3月よりも成長した姿、6cm。
城島「結構大きいじゃないですか」
いよいよ魚礁を設置することに。
潜水士・達也が、観測イカダの脇に大小2か所、竹の棒を設置。
果たしてメバル達はこの場所を気に入ってくれるだろうか?


そんな中、今年は早めの梅雨入りとなり、赤潮の危機が迫る。
木村さん「干潟に生き物が多ければ浄化してくれるんですけど」
干潟には、アサリやホンビノスガイ、シオフキガイなどの二枚貝が次々と。さらに個体数も増加している模様。
一方、観測イカダ周辺では、ユウレイボヤ、ムラサキイガイを確認。
達也「これだけ浄化してくれる生物がいれば安心だよね」