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道産子・道子と道草の旅。
旅は今、函館五稜郭。目指す港までは直線距離で4.5q。
残暑和らぐ8月の函館は、コスモスが花盛り。
今日はどんな道草に出会えるか。
道子の背中には、乗馬に慣れた2人のため、定男さんが用意した年代物の鞍。
定男さん「アザラシの皮で出来てるんだ」
厚く撥水性に優れるアザラシ皮は、古くから鞍に使用されてきた。
早速、道子に乗って、旅の始まり。
太一「今日着くかね、函館港に」 |
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新興住宅地を進んでいくと、長瀬が気づいた。
長瀬「道子の耳が寝てる」
馬の耳が後ろ向きに寝るのは、警戒のサイン。
と、その先には、数頭の馬の姿が。
相手の馬も道子が気になっている様子。
太一「乗っててわかる。相当不安になってるの」
定男さん「あ、糞垂れた」
糞をするのは、2人にやっと気を許した証拠。
道子との距離は確実に縮まっているようで。
ちゃんと道を掃除し、先を行く。 |
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一行は、馬がいたナゾの牧場へ。
太一「トラック?運送屋さんに馬がいるんだ?」
昭和30年代まで、市内の物資輸送の要は、およそ400両の馬車。
馬車からトラックに切り替えて運送業を営む傍ら、今でも4種類・18頭のウマを飼育する、登喜運送の鈴木さん。
暑い時期になると、たてがみや尻尾をカマで切って手入れするという。
太一「カリスマ美容師みたい」
たてがみや尻尾などの馬毛は、書道の筆や、弦楽器の弓に使用される。
道子もきれいにたてがみを整えてサッパリと。 |
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