すると、道子は帰るのが嫌なのか、逃げ出した。
長瀬「捕まえられなくなっちゃったよ!」
こうなれば、ラグビー部の皆さんも含めた、道子捕獲大作戦。
タフなラガーマン達の脚力で、道子を定男さんの方へ追い込む。
が、道子は止まらない、あらぬ方へ走って走って、どんどん離れていく。
太一「ヤバい!(道子を)止めて!」
さらに、颯爽と駆けて行き、隣のグラウンドへ。

手を離れ、走り続けて30分、それは突然のことだった。
太一「(道子が)砂浴びしてる」
体に付いた虫などを払う毛づくろいの一つ。
山育ちの道子は、特にこれが好きだった、リラックスしてきた証拠。
そして、グラウンドの袋小路へ誘導された道子は、定男さんによってあっさりと捕まった。
長瀬「久々に馬らしい道子を見たね」
大間港から9.2km、本州の旅路は始まったばかり。