と、最北端の地で景色以外に目に付いたのは、地元の店で網焼きにされていた、マグロの内臓。
まさにマグロの町でしか食べられない、貴重な味を頂く。
のど肉は、エラの内側、わずかにある歯応えのある赤身。
そして珍味で人気なのは、心臓の弁。
太一「面白い食感だね、これ美味しい」
大間の味を堪能したところで、さらに南下、町の中心部へ。

と、程なく下手浜(したてはま)漁港で、ウニの殻を乾燥させる作業に遭遇。
ウニの殻を、乾燥した後に粉砕し、肥料にする。
先程の傳法さんの畑でも使っていた、漁師町ならではの有機肥料。
栄養豊かで、土も改良してくれ、出荷した後の海の恵みを無駄なく活用。
ここで大変な足で潰す工程を、420kgの道子が助っ人に。
足踏み出来れば、かなり役立てると思いきや、殻が潰れる音が怖くて、豪快には踏めずじまい。
ちなみに、大間のウニは、11月まで獲れるが、旬は終わる頃。

海から離れ、変わってきた景色に太一は、
太一「思い切り走りまわる道子の姿が見たいね」
そこには、青森県立大間高校の芝生広がるグラウンド。
高校は放課後、ラグビー部が練習中だが、道子の運動スペースはあるか。
無理を言って顧問の先生に了承を頂き、自由に歩かせてもらえることに。
そこはもちろん、プロである定男さんが、責任を持って。
手綱がほどかれ、道子は走り出す。