8月のDASH海岸を襲った青潮。
アサリを始め、海岸の生き物達に大きな被害が起こってしまった。
そこで、細やかな酸素を発生させるマイクロバブル発生器を干潟やアマモ畑周辺に6個設置し、酸素を供給した。
あれから2ヶ月、ついに青潮解消のサインが出されようとしていた。海上観測台では水温を計ってみると、表層・底層の水温とも22.8℃とほぼ変わらず。
達也「良かった。一安心ですね」
すなわち秋になり、表層と低層の海水の温度差が無くなることで、水が混ざり合い、青潮の原因となる貧酸素層が無くなるということ。
なんとか、青潮の危機を乗り切ることができたようだ。

そして、冬を迎える前に招き入れたい仲間が…
城島「うなぎ来たら良いな」
今では貴重となった、江戸前の代名詞だったうなぎ。
そんなうなぎが好む水辺づくりが始まったのは、6月のこと。その中心となるのが、水を浄化し、ウナギを始め多様な生物の棲み処となるヨシ。
塩分の低い汽水に育つヨシの為に、ヨシの横には、海水と淡水が混じる汽水プールを作り、それをヨシに供給した。
8月には、土を掘ることで、ヨシの根に栄養と酸素を行き届けてくれるカニなどが棲み着き始め、3週間後には背丈は80pを超す程に生長。コメツキガニも群れを増やしていた。

順調に思われたヨシ原づくりだったが、9月21日台風15号が上陸。
予想される大波に備え、波浪用葦簀(よしず)囲いで対策をとったが、1mを超える高波にヨシは飲みこまれてしまった。
ヨシを支える地下茎がしっかりと根付いていた為、最悪の事態は避けられたが、順調に育っていた群れは、41本中3本が流出し、10本の茎が折れ曲がってしまった。