しかし、
木村さん「地下茎さえしっかりしていればまた出てくる」
冬に枯れた後、再び新芽を出す為に必要な養分を、根や葉から地下茎に貯蔵する性質のあるヨシ。
枯れるまで頑張ってもらう為、曲がった茎を支柱で支え、むき出しになった根には土をかぶせる。
更に、土を掘ってみると、8月多摩川のヨシ原でも見たチゴガニを発見。
海水を好むコメツキガニと汽水を好むチゴガニが棲み分けをしていることが分かった。
こうした土に穴を開けてくれる生き物はヨシの生長に欠かせない。

男達が願う、うなぎもまた、土に穴を開けてくれる生物。
達也「カニに比べると効率が良いですよね」
そして、これからの時期は…
木村さん「海を目指すウナギが下ってくる時期」
マリアナ海峡沖で生まれたウナギは、黒潮に乗って北上し、東京湾へやってくる。
その後、稚魚のシラスウナギとなって着岸。成魚となって川を遡上、5〜10年は川などで暮らす。そして、秋になると再びマリアナ海峡を目指し川を下る。その際、海に順応する為に、河口付近に留まるという。DASH海岸にも来る可能性はあるが、その為には、ウナギが好む甲殻類やハゼ類が増えることが欠かせないという。

これまでヨシ原と汽水プールで見つかったのは、甲殻類3種類、ハゼ類3種類。まだ姿を見せていない種類はいるのか?
さきいか入りのカニカゴを設置してみると、カゴに入ったのは、チチュウカイミドリガニとクロベンケイガニ。
しかし、クロベンケイガニはヨシをも食べる食いしん坊だった。だがこれもウナギを呼ぶには大事な要素。
新たな生物調査の結果、汽水プールには、計5種類の甲殻類、3種類のハゼ類が棲み着いていることがわかり、最低限の生態系は整いつつあることが判明。