訪れたのは、いつもカスタマイズを支えて下さる東京大田区『城南』。
最も出番の多い“ミ"音担当のヨコヤマの動きで見てみる。
素早い音出しとするにはどうすればいいのか、技術部清水さんの見解は、
清水さん「ギターを弾く時、演奏者は肘を軸に動かす」
つまり、重要なのは肘より先で動かし、ピックは常に弦のそばにあること。
ところがヨコヤマは、肩を軸に動かしていることから、大振りでピックが弦から離れ過ぎ、次の音まで時間がかかる。

肘にもう一つ関節を作る改良で、てこクランクの運動が、手の先に小さく伝わり、素早いピックの動きとなる。
つまり、ヨコヤマの腕を肩が支点の動きではなく、肘が支点の運動にする。
そして、右手の先には、かつて愛用した誘導灯をあしらい、ピックも本格的なものに変更。
ギター5体の先陣を切って、“ミ"担当「ヨコヤマ・改」が完成。
動きは見違えるほどに素早くなり、彼の表情も心なしか凛々しい。

そして、合流が遅れていたギター“ファ"担当“ジェファ・ベック"と、“ソ"担当“ジミヘソ"も到着し、カスタマイズ完了。
もう一つ問題だった長瀬と太一とで行う、各マシンのオン・オフのスイッチもタイミングが遅れる原因となるため、城南のプロの力で、電子配線によるリモコン一括操作に改良。
また、球道くんの腕を振り下ろす、ゆっくりした動作もカスタマイズ。
動き出しの位置を変え、見事なクイックモーションにフォーム改造。