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冬の終わりまで間もないDASH海岸。
昨年12月にアマモ畑の南側に、307個のブロックを積んで設置した水中マンション。
光合成で育つ様々な海藻をそれぞれが適した場所に付着させ、立体的な棲み分けが生まれる藻場となり、DASH海岸の環境を大きく変えてくれるはず。
城島「なんか生えてるな」
褐藻の2代目ワカメ、紅藻のマクサ、ショウジョウケノリ、ツルツルなどの海藻が順調に育っていた。
さらに海底付近では、藻場に根付くメバルの稚魚は見られたものの、待望のアイナメの姿は見られず…
木村さん「もっと海藻を増やして、アイナメの餌を増やしてあげないといけないですね」
その為には、さらに藻場の生長が不可欠ということ。 |
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さらに、待望の存在がもう一匹。
達也「ウナギ」
今や貴重となった、かつての江戸前の代名詞だったウナギ。
DASH海岸に棲み着いてくれることを願い、その取り組みが始まったのは、昨年6月。
北の護岸のトンネルから汽水の流れ込むポイントに、ウナギや他の生き物達の良い棲み処となるヨシを植え、その脇に汽水プールを設置した。
その後、チチブやマハゼなど汽水ならではの生き物が棲み着き始め、最低限の生態系が出来上がりつつあった。
この場所で狙うのは、産卵の為、秋から冬にかけて川を下って、その後河口付近に留まる、下りウナギ。
暗くて狭い環境を好むウナギの習性を利用して、ウナギハウスを設置したが、寒さの影響か、1月になってもその姿を見ることはできなかった。 |
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稀なポカポカ陽気となった1月中旬になっても、相変わらず、その姿は見えず。
城島「下ってしまった可能性が高いっていうことか…」
木村「多摩川にもウナギはいるので、間違いなく上ってきている」
海を半年かけてマリアナ諸島に下って産卵し、さらに半年かけて上って回遊してくる。
そして、黒潮近くの沿岸にやってくるのが、稚魚のシラスウナギ。
東京湾でも、2月から4月にかけて、江戸川河口にやってくるというが…
木村さん「シラスウナギを東京湾で見たことがないが、多摩川にもウナギがいるので、間違いなく上って来てはいるはず」
希望はあるが、やはり一筋縄ではいかないようだ…。 |
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