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そのウナギの気持ちを掻き立てる為に鍵となるのが…
達也「エビが大事なのかな」
シラスウナギは約1ヶ月は餌を摂取しないが、クロコと呼ばれる黒くて大きなウナギになると、エビや稚ガニ、稚魚など小型生物を摂餌する。
体を何かに密着させることで熱を保つ冬の生物。
冬の汽水プールでは、岩の隙間が大きく、小型生物が少ない。
一方、複雑で密着のできる竹ボウキにはユビナガスジエビが、観察用漁礁にも小さなカニなど様々な生物の姿があった。 |
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冬でも環境があれば小型生物が棲み着くことがわかった所で、更に、シラスウナギの餌となる小型の生物などを呼び寄せるために、竹ボウキを切断して作ったボサを利用して、小型生物の棲み処を作成。
観察しやすいように汽水プールに設置すると、ユビナガスジエビやケフサイソガニ、ユビナガホンヤドカリなどが棲み着き始めた。
城島「これに誘われてウナギがやってきたら良いのに」 |
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さらに2月の新月の夜。上げ潮に乗って沖の方からシラスウナギはやってきてくれるのか?
新たに設置したボサの近くに集魚灯を灯して、その姿を待つ。
しばらく待っていると、その明かりに誘われるようにやって来たのは、生後約25日程の、ユビナガホンヤドカリのメガロパ幼生。
達也「宿のないヤドカリみたいだね」
さらに、干潟前に移動。生後約2ヶ月のムラソイの稚魚、生後約3ヶ月のメバル属の稚魚の姿が。 |
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